肺炎球菌ワクチン
肺炎は日本人の死因の第3位を占めています。さらにそのうち90%を占めているのが65歳以上の高齢者です。肺炎球菌は肺炎の原因菌として最も多い細菌です。肺炎球菌性肺炎は風邪やインフルエンザ・新型コロナウイルス感染症をきっかけとして合併することがある為、インフルエンザや新型コロナウイルスワクチンを接種するだけでなく肺炎球菌ワクチンを接種されることをお勧めします。
肺炎球菌ワクチンにはニューモバックスNPとプレベナー13の2種類があります。
ニューモバックスNP(23価ワクチン)
公費助成の対象の方はお住まいの地域の行政から案内が送られてきます。肺炎の予防には5年ごとの接種が推奨されますが、公費助成は1度きりであり、以降は任意接種となります。
公費助成の対象でない方に関しては、NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは8800円(税込)で接種を承ります。
プレベナー13(13価)
ニューモバックスと異なり免疫記憶がつきやすい為、生涯における接種回数は1回のみです。ただしプレベナーは公費助成の対象外となります。
プレベナー13はニューモバックスNPと併用可能であり、両者の併用でより高い肺炎予防としての免疫を獲得することができます。
NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは11000円(税込)で接種を承ります。
ニューモバックスNPとプレベナー13の比較
ニューモバックス NP (23価ワクチン) |
プレベナー13 (13価ワクチン) |
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接種対象者 | ① 2歳以上で肺炎球菌による重篤な疾患に罹患する危険性が高い人 | 小児:2ヶ月齢〜6歳未満 | |
② 65歳以上の高齢者 | |||
メリット | 1回目のみ公費補助あり(65歳以上などの条件を満たした場合) | 1回の接種で効果が生涯持続 | |
デメリット | 継続効果を得るために5年ごとの接種が必要(2回目以降は自費) | 自費(公費助成なし) ※ただし小児:2ヶ月齢〜6歳未満は公費接種 |
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肺炎球菌性肺炎の予防効果 | 約30〜40% | 約45% | |
侵襲性肺炎球菌感染症の予防効果 | 45%(65歳以上では39%) | 約75% | |
費用(自費での接種の場合) | 8800円(税込) | 11000円(税込) |
肺炎球菌ワクチンを接種した方が良い方
- 65歳以上の高齢者
- 脾臓の摘出を受けたことのある方(あるいは今後予定のある方)
- 免疫抑制作用のある治療を受けられている方(例:膠原病の治療)
- 心臓病や呼吸器病、慢性腎臓病、肝不全、糖尿病などの病気をお持ちの方
肺炎球菌ワクチンの接種方法に関する考え方
今の日本において、ニューモバックスNPの定期接種対象の方はニューモバックスNPの投与を提言していますが、プレベナー13を接種した方が良いとは結論づけていません。ただし、アメリカでは接種したことのない65歳以上の方に対して、先にプレベナー13を接種してからニューモバックスNPを接種する方法での両方の接種を推奨しています(共通の12タイプの肺炎球菌に対するブースター効果が期待されます)。
NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは、『日本感染症学会・日本呼吸器学会の合同委員会の提言(2019年10月)』を参考に最も効率的に肺炎球菌に対する免疫をつける為、65歳以上の方に関しては以下のいずれかの方法を推奨しています。
ニューモバックスNPの接種歴がない方
1 定期接種の年齢の方(65歳・70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳)
➡ニューモバックスNPの定期接種を受ける
➡その後5年ごとに任意接種でニューモバックスNPの接種を繰り返す
2 定期接種対象外の年齢で任意接種をご希望の方
➡まずプレベナー13を接種
➡定期接種の年齢になったらニューモバックスNPを接種する
(ただしプレベナー13接種から6ヶ月以上あける)
➡その後5年ごとに任意接種でニューモバックスNP接種を繰り返す
3 ニューモバックスNPの接種歴がある方
➡その後5年ごと任意接種でニューモバックスNPの接種を繰り返す
料金
ニューモバックスNP | 8800円(税込) ※自費の場合 |
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プレベナー13 | 11000円(税込) |
※任意接種希望の方は以下より問診票を印刷し記載して持参をお願い致します。
予約について
お電話にて予約を承っております。
※電話予約を受けてからワクチン発注します
(在庫確保の為、2週間前には予約をお願いいたします)
※ワクチンは保存期間が限られているため、受診キャンセルの際には前日までに必ず『お電話』ください。事前連絡なしにキャンセルされた場合は、次回接種をお断りする場合がありますのでご了承ください。
(一部キャンセルをお受けできないワクチンが存在します)