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徐脈性不整脈とは(脈拍が遅い)

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徐脈性不整脈とは

徐脈性不整脈は、心臓の鼓動が通常よりも遅くなる不整脈の一種です。通常、心臓は一定のリズムで正常に拍動していますが、徐脈性不整脈では心拍数が減少し、正常な範囲を下回ることがあります。心拍数が遅くなることによって、体全体への酸素や栄養素の供給が減少する可能性があります。

 

徐脈性不整脈の原因

徐脈性不整脈の原因はさまざまですが、以下の要因が関与している場合があります。

●心臓の病気や損傷:冠動脈疾患、心筋梗塞、心筋炎などが徐脈性不整脈を引き起こす可能性があります。
●電気伝導系の問題:心臓の電気伝導系に異常が生じると、正常な心拍数を保つことが難しくなります。
●薬物の副作用:特定の薬物や薬物の過剰摂取が徐脈性不整脈を引き起こすことがあります。

 

徐脈性不整脈の症状

徐脈性不整脈の症状は個人によって異なる場合がありますが、以下に一般的な症状を示します。

●疲労感や倦怠感
●めまいやふらつき
●意識の低下や失神
●呼吸困難や息切れ
●胸部不快感や圧迫感

 

徐脈性不整脈の検査

徐脈性不整脈の検査方法について説明いたします。

 

心電図(ECG)

心電図は、心臓の電気的な活動を記録する検査です。徐脈性不整脈の診断に最も一般的に使用されます。この検査では、皮膚に電極を取り付け、心拍の電気的な信号を記録します。医師は記録されたデータを分析し、心拍のリズムや徐脈性不整脈の有無を確認することができます。

 

ホルター心電図モニタリング

ホルター心電図モニタリングは、徐脈性不整脈の発作や関連する症状を詳しく評価するために使用されます。この検査では、患者様が24時間以上、携帯可能な心電図モニターを身に着けます。モニターは心拍数や心電図のデータを継続的に記録し、患者様の通常の活動や睡眠中に不整脈が発生するかどうかを評価します。

 

心臓超音波検査(エコー検査)

心臓超音波検査は、音波を使って心臓の構造や機能を評価する非侵襲的な検査です。徐脈性不整脈の原因を特定したり、心臓の異常や損傷を確認するために使用されることがあります。

これらの検査は、徐脈性不整脈の診断や原因の特定に役立ちます。医師は患者様の症状や検査結果を総合的に評価し、最適な治療法を決定することができます。必要に応じて、他の追加の検査や専門家の意見を求めることもあります。

 

徐脈性不整脈の治療

徐脈性不整脈の治療は、症状の程度や原因に応じて異なります。一般的な治療法には、以下のようなものがあります。

 

経過観察

症状が軽度であり、心臓に深刻な損傷や合併症がない場合、医師は患者様の状態を経過観察することがあります。

 

薬物療法

薬物は徐脈性不整脈の症状を改善するために使用されることがあります。具体的な薬剤は、患者様の症状と心臓の状態に基づいて医師が選定します。

 

その他の治療方法

心臓ペースメーカーの使用、手術療法などがありますが、当クリニックでは実施しておりません。必要に応じて専門の医療機関をご案内いたします。

徐脈性不整脈の治療は個別の症例に合わせて行われます。

 

よくある質問(Q&A)

 

徐脈性不整脈は一生涯続くものですか?

一部の徐脈性不整脈は一時的なものであり、症状が改善したり自然に治ったりすることがあります。ただし、一部の患者様では徐脈性不整脈が持続的な状態となり、治療が必要になる場合もあります。

徐脈性不整脈はどのようなリスクを伴いますか?

徐脈性不整脈にはいくつかのリスクが存在します。酸素や栄養素の供給が不十分になるため、心臓機能や全身のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。また、徐脈性不整脈が重度の場合、意識喪失や心停止などの合併症が発生する可能性もあります。

徐脈性不整脈は遺伝しますか?

徐脈性不整脈は一部の場合において遺伝的な要因が関与することがあります。一部の遺伝性徐脈性不整脈は、家族内で複数の人に発症することがあります。しかし、すべての徐脈性不整脈が遺伝的なものではなく、環境要因や他の病気が関与する場合もあります。

徐脈性不整脈は年齢に関係ありますか?

徐脈性不整脈は年齢と関連する場合があります。高齢者には、心臓の機能の自然な変化や他の心臓病の発症により、徐脈性不整脈がより一般的に見られる傾向があります。しかし、若年者や健康な人でも徐脈性不整脈が発生することがあります。年齢に関係なく、症状が出た場合は医師の診断を受けることが重要です。

徐脈性不整脈は予防できますか?

徐脈性不整脈の予防は原因によって異なります。心臓の健康を保つためには、健康的な生活習慣の維持、適切な食事、適度な運動、ストレスの管理が重要です。また、心臓に影響を与える他の病気やリスク要因を適切に管理することも予防に役立ちます。予防策については医師の指導を受けることをおすすめします。

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