ブログ

血圧150,160,170,180,200超えは大丈夫?

local_offer生活習慣病

高血圧のリスク

以下のチェック項目が多い方は、高血圧のリスクが増加するため警戒が必要です。

  • 味付けが濃い料理を好む
  • 野菜や果物の摂取量が少ない
  • 運動をほとんどしない
  • 高血圧の人が家族内にいる
  • ストレスを感じやすい
  • お酒を大量に飲む
  • 喫煙習慣がある
  • 高血糖値であると指摘されたことがある
  • 脂っこい食品(炒め物、揚げ物、肉の脂身)を頻繁に食べる

高血糖の危険性高血圧は動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中、心不全などのリスクを高めます。腎臓や目の血管にもダメージを与え、慢性腎臓病や視力障害を引き起こす可能性があります。また、心臓や血管の負担が増加し、寿命が短くなることもあります。

血圧の目安

血圧の基準値は測定環境によって異なります。家庭で測定する場合、収縮期血圧(最高血圧)135mmHg /拡張期血圧(最低血圧)85mmHg以上が高血圧の基準です。一方、医療機関で測定する場合は140/90mmHg以上が高血圧とされます。正常な血圧は家庭測定で115/75mmHg以下、医療機関で120/80mmHg以下とされています。

高血圧で治療を受けられている方は、家庭測定血圧で【125/75mmHg未満】の血圧値を目標に治療を行っていくことが必要と『日本の高血圧治療ガイドライン』で定められています。
(過去の臨床研究で120/70mmHg未満が動脈硬化による心臓や脳の病気の発生率が最も少なかったという結果を背景に、現実的な目標数値として上記の設定となっています)

成人における血圧値の分類

分類 診察室血圧(mmHg) 家庭血圧(mmHg)
収縮期血圧 拡張期血圧 収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 120未満 80未満 115未満 75未満
正常高知血圧 120~129未満 80未満 115~124未満 75未満
高値血圧 130~139 80~89 125~134 75~84
Ⅰ度高血圧 140~159 90~99 135~144 85~89
Ⅱ度高血圧 160~179 100~109 145~159 90~99
Ⅲ度高血圧 180以上 110以上 160以上  100以上
  • Ⅰ~Ⅲ度高血圧の方は高血圧に該当します。
  • 収縮期血圧(最高血圧):心臓が血液を送り出す際、大動脈の血管壁にかかる圧力
  • 拡張期血圧(最低血圧):心臓がふくらみ、送り出す血液をためている状態の時の圧力

高血圧の原因

高血圧の原因には様々なものが挙げられますが、主な原因とされているのが塩分の過剰摂取動脈硬化です。
塩分を過剰に摂取することで、血液中の塩分濃度が上がります。体は高くなった塩分濃度を下げるために、体内に水分をためるようになります。これにより心臓に送られる血液量が増えるため、血管への圧力も増し、血圧も上昇します。
また、動脈硬化になると血管が狭くなることによって、血管にかかる圧力が高くなります。
他にも以下のようなものが原因と考えられています。

血圧150以上(特に40代、50代、60代)で考えられるリスク

血圧150以上で考えられるリスク血圧が150以上の場合、動脈硬化が進行しやすくなります。軽度の高血圧でも、心臓や腎臓に負担をかけ、長期的には心臓病や腎臓病のリスクが増大します。早期に適切な生活習慣の見直しが必要です。

血圧160以上(特に40代、50代、60代)は大丈夫?原因や症状について

血圧が160以上になると、中等度の高血圧とされ、心筋梗塞や脳卒中のリスクが大幅に増加します。また、慢性的な腎臓病や目の血管障害も引き起こしやすくなり、治療が必要な状態です。

血圧170以上(特に40代、50代、60代)は大丈夫?

血圧が170以上では、高度な高血圧となり、心臓や脳、腎臓への影響が深刻化します。特に心筋梗塞や脳卒中のリスクが非常に高く、速やかな医療機関への受診と生活習慣の改善が求められます。

血圧180以上は大丈夫?放置するとどうなる?

血圧が180以上は重度の高血圧に分類され、心臓や血管、脳へのダメージが急速に進行します。命に関わる心筋梗塞や脳卒中の危険性が極めて高くなり、即座の治療が不可欠です。

血圧200超えは危険?自覚症状なしでも対処が必要

血圧が200以上になると、緊急性の高い状態です。心筋梗塞、脳卒中、腎不全などの急性発症リスクが非常に高く、直ちに医療機関での治療が必要です。緊急処置が遅れると命に関わる可能性があります。

高血圧で自覚症状がないことも

高血圧は初期段階では自覚症状がほとんどなく、多くの人が気づかないまま放置してしまうことがあります。自覚症状がないために、定期的な血圧測定を怠ることが多く、その結果、症状が現れた時にはすでに重篤な合併症を引き起こしていることが少なくありません。例えば、脳卒中や心筋梗塞などの致命的な疾患は、突然発症し、命に関わることがあります。そのため、特に40歳以上の方や家族に高血圧の病歴がある方は、定期的に血圧を測定し、医師の指導のもとで管理することが重要です。

血圧を下げる方法

血圧を下げるためには、生活習慣の改善が不可欠です。まず、食事においては減塩を心がけ、野菜や果物を多く摂取することが推奨されます。また、適度な運動も重要で、週に150分程度の有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)を目標にしましょう。さらに、禁煙と節酒も血圧の管理に大きな効果があります。ストレスの管理も重要で、リラックスする時間を確保し、ストレスを発散する方法を見つけることが必要です。医師の指導を受けながら、これらの生活習慣を継続的に実践することで、血圧を正常範囲に保つことができます。

血圧を下げる食事

血圧を下げる食事血圧を下げるためには、食事内容の見直しが重要です。減塩を心がけ、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えましょう。野菜や果物を多く摂取し、カリウム、カルシウム、マグネシウムが豊富な食品を取り入れることも効果的です。魚や豆類、低脂肪の乳製品を選び、動物性脂肪やコレステロールの摂取を控えることも大切です。バランスの取れた食事を心掛けることで、血圧管理に役立てましょう。

減塩に役立つ食べ物

  • 野菜…
    枝豆、カボチャ、ごぼう、小松菜、ホウレンソウ、たけのこ、ニラ、えりんぎ、ブロッコリー
  • 果物…バナナ、キウイ、ミカン、イチゴ、メロン、アボカド
  • 大豆製品…豆乳、きな粉、豆腐、油揚げ、納豆
  • 低脂肪乳製品…低脂肪牛乳、ヨーグルト
  • ナッツ類…アーモンド、くるみ
  • その他…オリーブオイル、全粒粉パン、玄米

高血圧で食べてはいけないもの

高血圧で食べてはいけないもの高血圧の方は、塩分の多い食品を避けることが重要です。加工食品、インスタント食品、スナック菓子、漬物、干物、ソーセージ、ベーコンなどは塩分が多く含まれているため控えましょう。また、アルコールやカフェインの摂取も注意が必要です。動物性脂肪やコレステロールが多い食品、例えばバターやクリーム、脂身の多い肉も避けるべきです。これらの食事内容に注意し、バランスの取れた食生活を心掛けましょう。

塩分の多い食べ物

高血圧の治療について

高血圧の治療には、生活習慣の改善と薬物療法があります。生活習慣の改善では、減塩、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、節酒が基本となります。これらを実践しても血圧が下がらない場合や、すでに高血圧による合併症が見られる場合には、薬物療法が必要です。

TOPへ